産後に骨盤ベルトは必要ですか?

骨盤ベルトは必ず必要なものではありませんが、いざというときにあったら安心なアイテムです。

しかし、お助けアイテムも、間違った理解や使い方によってはトラブルを引き起こすことへつながります。

ここでは骨盤ベルトの特性と、使用上の簡単なポイントをお伝えします。

産後に骨盤ベルトはした方が良いですか?

出産時に赤ちゃんが産道をスムーズに通り抜けれるようにリラキシンというホルモンの作用で「骨盤を支える靱帯や筋肉がゆるみます。」

特に産後すぐの産褥期(産後6~8週間)は、ホルモンの影響が色濃く残っています。

骨盤は「ゆがみやすい時期」で守ってあげることが大切なんですね。

そんな時、お役立ちアイテムが「骨盤ベルト」です。

家事や育児の立ち仕事は「骨盤のゆがみ」のトラブルになりやすいので

骨盤ベルトを上手に活用すると良いでしょう。

骨盤ベルトは万能ではありません。

骨盤ベルトは、出産でゆるんだ骨盤を「安定」するようにサポートできたとしても、ゆがみを「ととのえる」まで万能ではありません。

また、9割、いやほぼ全員が「ゆがみ」があります。

骨盤ベルトでしめれば良しで、産後の半年~1年をやり過ごすのは体にとってよくありません。

ゆがみ「ねじれ、かたむき」を放置のままでしめていると、改善はもとより悪化させるケースがあります。

・恥骨痛がある、長引いている方

・体型、体重が産前にもどらない

・下半身のむくみが極端にでている方

もし、上記のようなことが長引きお悩みなら「ゆがみ」が強めです。

産婦人科や、整形外科などからベルトの着用をすすめられたと思いますが

一度、外して様子をみるのも良いかもしれませんね。

※2ヵ月経過した状態に、変化が乏しいと感じる場合は、産後を得意とする専門のところへ一度足を運んでみてもよいでしょう。

骨盤ベルトは「必要なときだけ」にしましょう。

産褥期(出産後6週~8週間)の「骨盤が不安定な時」「痛みがある時」など「必要なときだけ」にしておきましょう。

私はこのように、お伝えしています。

骨盤ベルトは「必要なときだけ」にしましょう。

・妊娠中に入院、自宅安静で筋肉の蓄えがない人。
産後の筋肉不足は、動くのが相当しんどいです。

ベルトと仲良くしながら「動ける」体へしていきましょう。

・産褥期(産後6~8週間)頃、育児や家事で立ち仕事をするとき。
立ち仕事の負担は、体の要「骨盤」へ集まります。

今以上のゆがみをつくらないために使用するとよいでしょう。

・腰痛や、恥骨痛などあるが、どうしても動かないといけないとき。

ベルトで骨盤を安定させることで痛みの軽減ができます。

できればベルトに頼らず、無理せず休み周りの人に助けてもらいましょう。

・就寝時は外すこと。

長時間の装着は、血液やリンパの流れが停滞します。

体の回復には細胞へ血液(栄養、酸素、水分)を届け、老廃物を流しきることが大切です。

・産後1ヵ月の卒業を目指す。
「痛いから」「楽だから」と言って、頼りすぎもNG。

骨盤周りの筋肉が更に弱くなってしまう可能性があります。

・いざという時に、あったら安心です。

育児に一生懸命になると、いつの間にか疲労が蓄積しているものです。

急にぎっくり腰になる人も、大勢います。

お守りとして用意しておきましょう。

骨盤をサポートすると楽になるからといって「長い時間」の使用は禁物です。

サポートがいるということは、体は本調子ではないということ。

今は、体や、子宮復古のため、ゆっくり休むことが必要な時期ですよ。

そして、1ヵ月検診で問題なければ、

・経腟分娩 産後1ヵ月~

・帝王切開 産後2ヵ月~

産後骨盤矯正をスタートできるのでご相談くださいね。

この記事を書いた人

神戸垂水整体院 すずらんカイロプラクティック

院長 池田豊周。妊婦、産後の骨盤ケア専門家。二児のパパ。こころとカラダに寄り添い、妊婦さんの「しあわせな出産」、産後ママの「笑顔の子育てライフ」を応援しています。