骨盤のプロが教える「産後の正しい座り方」
骨盤のゆがみをつくってしまう動作の1つに「座り方」があります。
育児中や、ほっと一息ついているとき、どこに座り、どんな姿勢をしていることが多いですか?
毎日の「座り方」をていねいに過ごすことは、忙しい産後ママにとって時間を有効活用した産後エクササイズになります。
ここでは、「正しい座り方」のポイントをお伝えします。
正しい座り方のメリット
- 体幹をバランスよく使え、骨盤が整い、スタイルがよくなる。
- 腰まわりの筋肉を鍛えられ「ぽっこりお腹」「腰痛」が改善される。
- 内臓が正しい位置になり、便秘が改善、代謝がよくなる。
- 脚のラインがきれいになり、冷え性、むくみが改善。
- 呼吸が深くなり自律神経も整い、精神面も安定します。
同じ時間を使って「座る」なら、「悪い座り方」より「正しい座り方」をする方がお得感が満載です。
正しい座り方は、バランスよく筋肉がはたらきます。自動的に「整う」「快適」「やせる」の嬉しいことばかり。
逆に、悪い座り方は、「サボる筋肉」と「がんばる筋肉」のアンバランスで骨盤をゆがめます。「ぽっこりお腹」「腰痛」さまざまな不調の原因となります。
正しい座り方は「地べた」より「椅子」を選ぶ。
どこを選んで座るかで、姿勢の良し悪しを左右します。
骨盤のバランスが保ちやすく、正しい姿勢がつくれる「椅子に座る」ことを心がけましょう。
地べた、ソファーでは、からだをねじる、まるくする姿勢になりやすいので注意が必要です。
正しい座り方ができる「椅子の条件」とは?
骨盤がバランスを保ちやすい「座面が平らでかたい椅子」を選びましょう。
座面は、かたすぎるとお尻が痛くなるので、坐骨で座面を感じられるほどの薄いクッションを敷くとよいでしょう。
椅子の高さは、足裏全体がしっかり床につき、ひざが90度に曲がるぐらいが理想です。
背もたれは、あっても、なくてもよいです。あれば楽ですが、長時間座って丸くなってしまいますからね。
正しい椅子の座り方は「坐骨を意識する」
《座り方⑤ステップ》
- 足裏全体をしっかり床につける、ひざは90度に曲がるぐらい。
- 坐骨を意識して、骨盤をたてて座る。すっ~と背筋が伸びます。
- 耳 ― 肩 ― 股関節を一列にそろえる意識をもつ。
- 天井から頭を1本の糸で吊られ1cm、2cm身長を伸ばすイメージで保つ。
- 腹筋を上下に引き伸ばし、おへその下あたりに力をやさしく込めます。
《できあがりのイメージ》
- 筋力ではなく、骨だけのバランスで、座れている感覚です。
- 頭、からだの重さが「坐骨」1点に集まり、床へ通過します。
「はっ」と気づけるようになればOKです。
まず、正しい姿勢の基準をおぼえるために、毎日くり返すこと。
姿勢が崩れたときに「はっ」と、気づけるようにればOKです。
次第にきれいな姿勢の割合が増えていきます。
からだも、正しい姿勢でも、わるい姿勢でも、ずっと同じは疲れます。
この両方の姿勢を繰り返しでいいんですよ。
7対3ぐらいで、きれいな姿勢を多めになるよう心がけよう。
椅子以外に座るとき、気をつけること。
地べたに座る
地ベタに座るときは「正座」もしくは「あぐら」がおすすめです。
骨盤をたて、やさしくお腹に力を込めて、からだを支えてあげるとキレイに座れます。
くれぐれも骨盤を後ろに倒して、腰や背中を丸めた猫背にならないようにしましょう。
「横座り」「ぺたんこ座り」は、骨盤のゆがみをつくるので控えましょう。
ソファーに座る
ソファーは、腰が深く沈み込むような座面が柔らかいタイプは避けましょう。
骨盤が後ろ倒れて、背中を丸めた猫背姿勢になります。ついでに足を組んでしまうと、骨盤がゆがみ、体がねじれます。
座面の張りのあるタイプなら、背もたれは使わないで浅めに腰をかけて、坐骨を意識して骨盤をたてて座りましょう。
電車の座席に座る
意外な落とし穴。電車の座席は、ふしぎに姿勢がまるくなりやすいので注意です。
座面の柔らかさ、盛りあがり、奥ゆきがある、背もたれの角度・・・すべてに問題。
浅めに腰をかけて、坐骨を意識して骨盤をたてて座りましょう。
追伸
今回のポイントは、座るときは「坐骨を意識して骨盤をたてる」。完璧を目指すと行動できないし、続きません。ほどほどが丁度よい加減です。
産後ママは、気づかないうちに、お子様をあやすとき、授乳するとき、ほっと寛ぐとき、骨盤を倒して猫背になっているものです。悪い座り方が、四六時中なのです。
腰痛や、尾てい骨の痛みで悩んでいる方は、すぐに実践する価値ありです。もし、座り方を変えても、痛みがとれないなら骨盤がズレた状態で癖づいてきています。
産後のことでお困りの際は、当院へご相談くださいね。
神戸垂水整体は「JR垂水駅すぐ」にございます。通院もしやすいため、電車をつかって遠方から、たくさん来院あります。その際は、電車での座り方にも注意をしてご来院くださいね。