産褥期(出産後6週~8週間)の過ごし方

産後は寝て待て、産褥期(さんじょくき)

産褥期(さんじょくき)とは、通常、出産後6週~8週間ごろまで。妊娠・出産で変化した体を回復させるためにとても大切な期間です。先ずは「ゆっくり休む」を念頭において過ごしましましょう。

体は万全でありません、早い時期から活動しすぎると体が疲れきり、子宮や骨盤の回復に影響します。動きだしのひとつの目安として「床上げ三週間」と言われますが、体の回復には個人差あるので、焦らずゆっくり待てです。体を休ませてあげることを優先に、「体が動きたい」となるまで待ちましょう。

産褥の「褥(しとね)」の漢字には「布団」という意味があり、「辱(じょく)」だけでみると「辱い(かたじけない)」ともなります。「相手の好意をありがたく受ける」という意味も込めらているのではないでしょうか。

先人の教え。昔から、産後1ヶ月間は布団を敷いたまま、周りに協力してもらい、しっかり遠慮なく休むことがママの役目だということです。

「出産」を良い意味での転換期にしよう!

出産では、骨盤を支える靱帯や筋肉がゆるみきります。骨盤は出産時にはMAXに開き、その後、脱力しきった状態です。普段は完全に緩みきるのが難しい骨盤の動きが自由になります。

出産後のありがたい「超ゆるゆるリセット期」なんです。

今まで不調を抱えていた人にとって清算できる絶好のチャンスでもあり、逆に過ごし方を間違えると、簡単に体を壊してしまうデリケートな時期です。

できることなら、「出産」を良い意味での転換期にしたいですね。

「疲れたー」を感じたら、「あずける。横になる。寝る。」

そのためにも、妊娠中に練習したこと思い出してください。お腹の赤ちゃんに語りかけて、耳を傾けたこと。実際は「耳を傾ける」というより愛おしい気持ちで、心を寄りそわせて通じ合っていました。

同じように、ご自身の体へ、心から歩み寄り「声」聴いて、感じてください。「疲れたー」を感じたら、「あずける。横になる。寝る。」

周りの協力を得て、ゆっくり休んでくださいね。

機は熟した「本当に動きたい」へ変わるを感じる

目安となる床上げ三週間ごろ、出産でひらいた骨盤が、徐々に「ゆるいなりに締まって」くると下腹部に力が入れやすくなります。体が「あまり動きたくない」から「本当に動きたい」へ変わる時です。

この辺りから、日常の生活(やさしいレベル)にもどっていくと理想的なスタートでしょう。

もし、この感覚がつかめないのであれば、「筋力不足」「体の使い方」「疲れすぎ」など、何か遅らせている問題があるのでしょう。

心配することはありません。そのための産後の骨盤ケアです。一ヵ月検診後、問題なければ、産後骨盤矯正を受けていくことが可能です。

骨盤が、良好な方も、そうでない方も、約半年間はホルモンバラスの変化・睡眠不足など体調の不安定さが続きます。育児はあまりしたことのない姿勢を取ることが多く、骨盤を歪めるとき。

骨盤の歪み最小限にとどめれるよう、施術家の方に軌道修正をしてもらいながら上手に過ごすことが大切です。

産後の骨盤矯正は、育児からくる痛みや不調をケアをしながら、これからの子育て、仕事、生活の基盤となる骨盤(体)を新しく創ることです。

楽しい子育てライフをお過ごしください。

この記事を書いた人

神戸垂水整体院 すずらんカイロプラクティック

院長 池田豊周。妊婦、産後の骨盤ケア専門家。二児のパパ。こころとカラダに寄り添い、妊婦さんの「しあわせな出産」、産後ママの「笑顔の子育てライフ」を応援しています。